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おばあちゃんの「綺麗に咲かせてあげなさい!」

「お花が散ることは、お花たちが、一生懸命に生きた証だから、散るからこそお花は綺麗なんだよ。」と、おばあちゃんがよく話してくれたことを、思い出しました。桜の花は、散らなきゃ、こんなにみんな、春になっても騒がないよ。おばあちゃんは、毎年お花見の時に、桜の木をみながら、呟いていました。散るからこそ美しい。そんな生き様で死ねたら本望だね。なんて冗談で言ってたおばあちゃんが、先月亡くなりました。葬儀は親族だけで。行うつもりだったのですが。結構。顔の広いおばあちゃんでしたので。沢山のご近所さんや。同級生やらが、噂を聞きつけて葬儀にやってきました。お花を教えていた時の生徒さんやら、たくさんの方が駆けつけて、おばあちゃんの大好きなお花を献花していきました。何よりも、おばあちゃんが喜ぶ、お別れの形であったと思います。私が知っている、一般的な葬儀では、葬儀屋さんが用意したお花を、一人々献花することがほとんどですが、おばあちゃんのお葬式は、特別にお花好きのおばあちゃんのために、自分たちで選んだ、たくさんのお花を、おばあちゃんと一緒に、棺桶に詰めました。本当に、たくさんのお花とみんなの気持ちが詰まったお別れでした。おばあちゃんは若い頃から、お花の先生をしていたので、訪れた生徒さん達のお花のセンスが、とても良かったので驚きました。今では生け花などではなく、フラワーアレンジメントなどと言って、皆さんフラワーアーティストとして、活躍されていらっしゃるようですが、おばあちゃんのことを、「先生。先生」と言って、いつも和室でみんなで仲良く、お花を生けていた光景を思い出します。おばあちゃんが、口癖のように言っていた、「お花は散るから、綺麗なんだよ」という言葉とは、裏腹に、生徒さん達は、生け花教室の時に、おばあちゃんから水上げと水切りが、うまいこと行ってないとよ!く怒られていたのを覚えています。花が綺麗に咲いてんだから、綺麗に咲かせてあげなさい!あんたたちが水上げや水切りを、きちんとやらなかったら、お花はすぐ枯れちゃうんだよ!とおばあちゃんは、生徒さん達に何度も、生け花は、目に見えない所こそ手を抜いちゃダメだ!と大きな声でお説教をしていました。あんなに大きな声で、お説教をしていたおばあちゃんでしたが、こんなにも沢山の生徒さん達が、お見送りに来てくださって、おばあちゃんも驚いているんじゃないでしょうかね。

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