華道家の免状

 華道家の免状を取得するレベルになると、ハイレベルな師範同士で切磋琢磨することも可能になります。それにより、作品のレベルをさらに高めることが出来るはずです。師範の中でも抜きん出た実力を示すことが出来るようになると、今度は展覧会に自分の作品を展示することも夢ではなくなります。そうすれば、流派を代表する師範と認められるようになり、社交の幅も随分広がります。最高クラスの社交といえば、やはり外交の場を思い浮かべますが、実際、昔の外交官は、妻が大使館の花を生けたりしていたそうです。今ではそのような習慣が無くなっていますが、華道が一種の教養と見做される点は、時代を越えて受け継がれています。

一口に華道といってもその後の道は様々です。現代ではフラワーアーティストと華道家によるフラワーアートユニット「plantica」のような華道をアートへと活かす道もあるのです。


 華道家の免状をそこまで活かすことが出来なくても、自宅に飾るだけで自慢できることは間違いありません。客人がその免状に気付けが、そこから会話も弾むでしょう。また、結婚の際に、華道家の免状を所持していると打ち明ければ、お互いの親族から一目置かれることは間違いありません。免状は教養としてだけでなく、努力出来る証としても評価されるからです。免状にも色々なクラスがあり、最高クラスともなると、一朝一夕で取得することはできません。いくつものステップを、モチベーションを維持しながらクリアしていくのは、そう簡単な事ではないのです。もちろん時間的、経済的に余裕のない人であれば、最初から師範を諦めて学ぶのも悪くはありません。教養は名誉欲とは無縁の物であり、何歳からでも身に付けることが出来ます。
 因みに華道を学ぶのに掛かる費用は、決して安くありません。気を付けたいのは、費用はレッスン料に限らないという点です。免状の申請時にも料金が発生しますし、免状自体の料金も存在します。